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オランダ生活と旅行の記録

【妊婦記録3】オランダの妊婦健診ってどんなの?1回〜3回目の健診記録

 

 

妊婦記録第三弾はオランダでの妊婦健診についてです。

 

日本で妊婦健診を受けたことはありませんが、話を聞くとやはり日本とオランダでは妊婦健診の内容が少し異なるようです。

 

今日は初診〜3回目までの妊婦健診について書いていきたいと思います^^

 

 

オランダの妊婦健診について(1回〜3回目まで)

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妊婦記録1で少し触れたように、オランダは8週になるまで妊婦健診の受診ができません。

 

妊娠検査薬で陽性が出て助産院に連絡すると8週以降の予約日を指定されます。

 

最初のうちは、8週まで長すぎる...子宮内に妊娠してるかな...赤ちゃん生きてるかな...と時間が過ぎるのがとてつもなく長く感じ、妊娠初期の不安に駆られました。

 

結局6週から吐きづわりで全く動けなくなりそれどころではなくなったんですが(笑)

 

オンライン問診(8w)

通常は8週が初診で助産院に行きエコーをしてもらうようですが、コロナの影響からか8週はテレビ電話でのオンライン受診となりました。

 

最初助産院に連絡したときに、オンライン問診の日程と初診の日程を同時に指定されました。

 

テレビ電話をするためのURLが前日メールで送られてきて当日そこからアクセスしてオンライン受診スタート。

 

約30分ほどで、助産師さん1名・ジャパンデスクの方(通訳)1名・私・夫の4人でお話しました。

 

問診の内容は、

  • 初めての妊娠か
  • 最終生理日と生理周期の確認
  • 病歴と職種
  • 親族の病歴
  • 夫の病歴と職種
  • ホームドクターの確認
  • 現在の体調
  • 出生前診断について

だったかと思います。

 

妊娠前と現在の体重について聞かれ、悪阻が始まり2週間ほど経過していてすでに妊娠前より5kg減っていると伝えるとこの時点で妊娠悪阻の薬を勧められました。

 

幸いこの週は6〜7wに比べると少し体調がマシだったので、ひとまず処方を見送ることに。

 

最低でも水は一日1.5L、トイレも3回は行ってねと言われましたが、この時は水も一日コップ半量飲めて精一杯、尿はほとんど出なかったので一日1回程度でした...

 

悪阻を乗り越えるためのアドバイスをいくつかもらって、オンライン問診は終了。

 

1回目(9w)

オンライン問診のちょうど一週間後に1回目の妊婦健診でした。

 

悪阻で外に出るのは4週間ぶり...

幸い家から車で5分もかからない場所に助産院があるのでなんとか行くことができました。

 

ジャパンデスク(通訳)の方は電話通訳でお願いしていましたが、たまたま近くにいるとのことで駐車場から助産院の前まで案内をしてくださいました。

 

助産院は入っている建物の一番奥にあり初めてでは少しわかりづらい場所だったので案内していただいて助かりました。

 

コロナの影響で健診の同伴者は一名まで。

夫が同伴していたので案内のあとジャパンデスクの方は出られて電話通訳に切り替えてくださいました。

 

中に入り待合室の椅子に腰掛け、5分もしないうちに中に案内されました。

 

初診での内容は、

  • 問診
  • 血圧測定
  • エコー
  • 血液検査

でした。

 

日本では一般的な尿検査や体重測定、内診は一切ありません。

 

問診は現在の体調を聞かれ、結局8wから体重も戻らず吐く頻度は増えていたので妊娠悪阻の薬をもらうことにしました。

 

ここで助産師さんがホームドクターに連絡をして薬を処方するよう頼んでくださったので本当に助かりました...

 

一通り問診が終わり、血圧を測ったあとはいよいよ初めてのエコー!

 

問診の部屋からエコーの機械がある部屋に移動し、薄暗い中エコーがスタート。

 

経膣エコーかな?と思っていましたが9wの段階で経腹エコーでした。

(日本ではこのくらいの週数だと経膣エコーと聞いていたのでびっくり!)

 

ちゃんと子宮内に赤ちゃんがいることが確認でき、もっと鮮明な写真が欲しかったら経膣エコーもするよ!と言ってくださったのでお言葉に甘えて経膣エコーもしてもらいました。

 

経腹エコーよりも綺麗な映像のエコー写真がもらえて大満足^^

 

エコーのあとは血液検査と処方された薬を受け取るために助産院の前にある総合病院アムステルランドへ!

 

助産院でも採血のできる方なら移動せず採血をしてもらえるようですが、この時は病院へ行くよう指示されました。

 

病院での採血は予約が必要とのことで助産師さんがその場で予約をしてくれました。

 

病院へ行くとコロナの影響で同伴者は付き添い不可と言われ...

 

その辺に立っていたおじちゃん(病院関係者の方)が「ついておいで」と採血の部屋まで連れていってくれました。

 

おじちゃんが呼び出し番号を出し、呼ばれるまで一緒にいてくれました(笑)

 

他に待っている人がいなかったのですぐに呼ばれて5本ほど採血。この時もジャパンデスクの方がずっと電話通訳についてくれていたのでありがたかったです。

 

採血後はエントランスにいた夫と合流、続いて妊娠悪阻の薬を受け取りに。

 

ホームドクターから折り返しの電話がくるはずでしたがなかなか来ないので一度夫が助産院に行って確認をしてくれました。

 

悪阻で歩くのも大変だったので夫が一緒についてきてくれて本当に助かりました...

 

無事に処方箋が薬局に送られていることが確認され、アムステルランド内の処方箋薬局で妊娠悪阻の薬をゲット。

 

助産師さんからは座薬と聞いていましたが、処方されたのは錠剤でした。

 

吐きづわりで錠剤は戻してしまうのでは...と心配でしたがその場合次は座薬を処方してもらうということになりひとまず錠剤で乗り切ることにしました。

 

ちなみに血液検査の前に助産院で2回目の健診の予約も。

次は2週間後に来てねとのことで、その場で健診と通訳の予約を入れました。

 

そんなこんなで初診にかかった時間は結局2時間半ほどでした。

 

2回目(11w)

初診から2週間後に2回目の妊婦健診。

 

  • 問診
  • エコー

のみでした!

 

問診は現在の体調、出生前診断、スクリーニングエコー(精密エコー)について。

 

体調は前回と特に変わらず。このまま薬を飲み続けてねと言われました。

 

出生前診断は受けず、スクリーニングエコーは受ける予定だったのでその旨を伝えるとその場でスクリーニングエコーの予約を入れてくれました。

 

問診の後はエコー。

 

赤ちゃんの大きさを測り、出産予定日が確定しました。

 

生理周期が少し長めなので予定日は結構ずれ込むかなと思っていましたが1日違いで予定日が確定。

 

まだ11wなのに赤ちゃんはくるくるくるくる元気に動いていて助産師さんは計測が大変そうでした(笑)

 

エコー写真をもらい、次の予約をしてこの日の健診はおしまい。30分ほどでした。

 

3回目(15w)

2回目の健診の4週間後に3回目の健診でした。

 

  • 問診
  • 血圧測定
  • ドップラー
  • 血液検査

でした!

 

オランダは日本に比べてエコーの回数が少なく全妊娠期間で4回しかしません。

 

この日の健診はエコーがなく、代わりにドップラーで赤ちゃんの心音を聞いてくれました。

 

問診では、

  • 現在の体調
  • 膣カンジダの相談
  • 運動について

を話しました。

 

前回よりも悪阻症状が少し落ち着いていたので体調についてはOK!

 

次にこの健診の一週間ほど前から膣カンジダの症状があったのでそれを相談。

おそらくカンジダだろうからホームドクターに言ってくれと言われました。

 

市販の薬はダメか聞くと妊婦だからダメよーと言われ、後日ホームドクターに電話で相談。

 

すると処方箋薬局で買えるから処方箋なくても大丈夫だよーと言われ、なんだかたらい回し状態に...

 

結果処方箋薬局で薬を買えたのでよかったんですが、助産院で薬が処方できれば楽なのにあくまでもホームドクター制なんだなぁと思いました^^;

 

問診の最後は安定期間近で悪阻が終わることを期待し、運動はどれくらいして良いのかを聞きました。

 

日本だと妊婦は運動に制限があるイメージですが、腹筋以外何してもOK!とのこと。

 

筋トレもランニングもなんでもいいよーと言われました(笑)

 

問診後は血圧測定をしてドップラーで赤ちゃんの心音をチェック。

 

エコーで姿が見えないのにまた赤ちゃんはくるくるくるくる動き回っているようで助産師さんは苦戦...元気があって何よりです。

 

赤ちゃんの心音を聞くのは初めてだったので元気に動いていて一安心!

 

最後に採血を一本助産師さんがその場でしてくれて20分ほどで3回目の健診は終わりました。

 

母子手帳について

オランダでは母子手帳はありません。

 

日本の母子手帳はコロナ前までは大使館でもらえたようですが、今はコロナの影響でダウンロード式になっていました。

 

母子手帳がない代わりに、妊婦さんはアプリをダウンロードします。

 

アプリで助産院からもらったパスワードを入力すると、エコー写真や血液検査、病歴や診察内容、次の予約、助産院の情報など全て見れるようになっていました。

 

なんて画期的で最先端をいっているのだろう...!となんだかとても感動しました。

 

パートナーの同伴

オランダでは妊婦健診にパートナーが同伴するのが一般的だそう。

 

日本ではパートナーが付き添いにくるイメージはなく、特に今はコロナ禍で付き添い不可の場合が多いと聞くのでその点はよかったなぁと思います。

 

健診だけでなく出産も立会うのが一般的。へその緒はパートナーが切るようです。

 

妊婦健診の費用

妊娠はオランダでは保険が適用するので健診も通常の病院受診と同様無料です。

 

日本では健診の補助券を利用しても毎回3,000〜10,000円はかかると聞いたので検査をしても薬を処方されても全て無料なのは本当にありがたい。

 

さらに出産費用も無料、入院も不妊治療も無料。保険様様です(笑)

 

 

 

まとめ:日本とはいろいろと異なる妊婦健診

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以上がオランダの妊婦健診(初期編)でした!

 

日本との違いを簡単にまとめると...


  • 初診は8週以降
  • 尿検査、体重測定、内診がない
  • エコーが少ない(全部で4回)
  • 母子手帳がない(アプリを利用)
  • パートナーは同伴が一般的
  • 健診は保険適用で全て無料

 

初診が遅いこととエコーの回数が少ないのは懸念点ですが意外と気になりません。

 

4回目の健診は2回目で予約したスクリーニングエコーだったのでそれはまた別で書きたいと思います^^